女子高生、ナナミは小高い丘で立ち尽くしていた。 さっきまで駅前の本屋にいたはずなのに なぜか知らない土地にいたのだ。 「これは……異世界転生というものですね」 内心かなり動揺していたが、 ナナミはあまり表情を顔に出さない。 無表情と抑揚のない話し方で 『ロボット』だとか『鉄仮面』とか陰で言われていた。 「……異世界デビュー」 彼女は大いなる冒険に出る。 友達を作るために!